この写真は参考画像(taken & retouched by 私自身)ですが…
今では一眼レフも併用しているらしいけれど元々は携帯電話のカメラで撮られたという、家屋写真のシリーズ( https://wired.jp/2016/03/03/lonely-house/ )。撮った写真をPhotoshopなどで調整しInstagramのフィルタを掛けて同SNSに投稿しており、最近の愛用フィルタは(嬉しくも、私と同じく)Clarendonだそう。
「誰でも使える何かを使ってみんなの心を動かすものを作ることが重要だった」と作家は語っています。Photoshopを皆が持っているかどうかはさておき、Instagramという身近なツールで仕上げおよび発表をしたものが作品として成立していることは、これからのartのあり方にとって重要な意味を持つのではないでしょうか?
…と同時に、それとはまた違った話になりますが、作品のくくり方/まとめ方や見せ方って大事なのだな、ともこのシリーズから感じました。写真それぞれも勿論味わい深いのですが、こうしたシリーズとして出さなければ埋れてしまっていたかもしれない。 あるいは、簡単に(少なくとも、最低限の)ものが作れるようになった今、作ったもののくくり方や見せ方自体の方がむしろ作品なのだとさえいえる… 最近、ある方のワークショップで様々な方の制作の流儀を知り、また、ワークショップ主催者の方のプロ意識を近くで感じるにつけ、そんなことを考えます。
方法、それは思考の軌跡。