今日のblogは短めです。最近言葉を使うことが多かったため、さすがに頭のスタミナが… (笑)。
出展もしているTokyo Art Book Fairに行ってきました。今年は、昨年までとは異なり天王洲アイルの寺田倉庫にて開催されているため、遠路はるばるという感じ。
やはり年齢層は若めです。とは申しましても、奥多摩美術館、とかかなりはっちゃけた活動を継続していらっしゃる方々が段々歳を重ねてきていらっしゃるので、そういった方は別です。あと、グループ「ニセアカシア」の方々も、継続していらしています。固定客の方がいらっしゃるのですね。刺激は強くないのですが、じわじわといい写真なので。
こちらはニセアカシアのブースにて撮影。手が写っている表紙の、中央の写真集は、今まで何回となく北安曇野で撮影してきた写真をまとめたものだそうです。人はあまり写っていないのですが、ほんのりと温もりのある写真。
ほんのりと温もりがある、といえばこちらをthroughするわけには参りません。日本の休日のありふれた1コマを、やや普通ではないアングルで捉えた写真を収めたこちらの写真集は癒やし効果がありつつも個性とおしゃれ感溢れるものとなっています。目の付け所が違うために当たり前がアタリマエでなくなっている感じは、昨年度、写真新世紀で佳作に選ばれた成田貴亨氏の「薔薇の庭園」に通じるものがあります。こういう写真は時代の技術に左右されにくいし、誰もが撮れるものでもないのでもっと注目を浴びてほしいと思います。
とはいえ、写真誌の流れの延長線上にきちんと載るような、先端的でchallengingな写真もやはり魅力的ではあります。今回の出展作品では、こちらがちょっと、そんな感じでした。社会学的な視点と建築写真とが融合したといいましょうか… 近年白ずくめになりつつある地下鉄の駅を、人気のないときを狙って撮ったものなのですが、ぱらぱらと頁を繰っていると、想像の中の無菌室にも似た強迫的な不気味さが伝わってきます。
そしてその近く、赤々舎のブースにはなぜか、全く毛色の違うような写真が勢揃いしていました。最近のトレンドともいえそうな、感覚に訴える系統の写真が多かったのです。手前中央の春木麻衣子さんの写真集もその1つ。普段はプリントで見せていらっしゃる作家さんだそうですが、写真集を見ていても、確かに単体のヴィジュアルで勝負できる写真だと感じました。7日はサイン会もあるそうです。気になるなぁ。
最後はこちら。写真集ではありませんが、紙のメーカー竹尾の「文庫本を上製本に」するブックカバー。本の保護にもセレブなティータイムにも (?!) お薦めです ;) ←なぜか店員さん口調。
そんなふうに楽しんでいるうち、気づけば夜も更けました。
週末はもっと混むんだろうな、私の作品ももっと手に取られるといいな、と思いつつ、good by。
…あ、そうだ! 写真に撮るのを忘れていましたが、かの有名な熊谷聖司さんの「マルクマ書店」も出展しておりました!! 愛弟子のうえむらちえこさんの作品も拝見できて、一粒で2度おいしい♪
熊谷さんの作品ではEACH LITTLE THINGが手を出しやすいお値段です… が、わくわくできるのは「熊本 (くまほん)」の方。タイムカプセルみたいで… どうタイムカプセルなのかは会場へ行ってのお楽しみ、です :)