徒然なるままに晩秋〜初冬の気になるeventsを : これからのartということなら、距離がありすぎて参れませんが、広島市現代美術館で開かれる「交わるいと 「あいだ」をひらく術として」が気になっています。 糸という材料や縫うという行為は現代アートでこれから重要になってくるだろうと思っていたのですが、何か月か前にティム・インゴルドの著作『ラインズ』を読んで以来、その予感は確信に変わりました。 逆にauthenticな方向に行くなら、写真では横浜美術館で開催される「石内 都 肌理と写真」やアツコバルーで開催中の石川竜一写真展「OUTREMER / 群青」、絵画では東京藝術大学大学美術館で開催される「宮廻正明展 行間の読み」でしょうか。 石内都作品は、社会性を帯びたテーマを扱っているにもかかわらず大文字の (正統性を付与された、公の)「歴史」に回収されないパーソナルな視点があるのがいいな、と思います。
石川竜一の作品は人物のポートレートが多いです。被写体となる人物が属する集団に社会が付与しがちなステレオタイプ的イメージを被写体から剥ぎ取るようなアプローチで撮られています。そうした姿勢は、雰囲気こそ全く違うものの、ホンマタカシの「東京の子ども」シリーズに通じるものがあるかもしれません。 宮廻正明の絵画は、少なくとも現在を生きる私にとってはedgyでも何でもないのですが、その作品世界に、純粋に惹かれました。 あとは、 ・ 詩人の八潮れん氏からご紹介賜った「幽霊ナイト」。舞踏 (butoh) は日本の財産であるにもかかわらず、私はあまりにもその方面に疎いので、いつかきちんと鑑賞してみたいと思っていたのです。 ・「いわさきちひろ生誕100年」。先に挙げた石内都を含むビッグ・アーティストたちがいわさき作品とコラボする展示らしいです。かわいく尖った展示になるのでは、とわくわくしております。 嗚呼、いいなぁ、アキフユっ ♪